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バスタフェ真相を回想して
ネタバレ辛口
アダムしんどい以上にルカがケアされていなかったことに私は怒ってるのだと思う。
ジャンルが乙女ゲーム(多分)なぶん、ルカのことより「アダムしんどい」が前面に立ってる感じを受けた。それが余計に受け入れがたかったのかも。
そして私は自己防衛以外の殺人に厳しいのかもしれない……隠してしまったぶん、より情状酌量の余地なくないか?と思ってるふしがある(諸悪の根元はゾラですが……)
これはアダムに限らずシュウに対しても。
※月影猪口依存は好きだけどそれはそれとして情状酌量の余地なしと思ってるしそういう描かれ方なので受け入れられた
バスタフェで描かれる社会の汚さ・信用ならなさに疲れてしまった……という感想をfusetterに書いたけど、
リンボたちもまた、その信用ならない社会に甘んじた上で、強者として金稼いでる印象を受けてしまい、彼らやテウタに気持ちを乗せることができなかったというのが、バスタフェに対する総括かもしれない。
吐き出すほうが繰り返し考えない気がするので、この際書き出すと、時間遡行能力に対するテウタのスタンスもあまり得心が行かないまま真相を迎えてしまった。ただ、真相の内容が内容なので、皮肉な能力だな……とも今は思っている。
そもそも「何が正義かは自分が決める」という言葉が、『何が正か悪か決めづらい時代だが、それでも自分の外側に他者と共有すべき倫理は在るのではないか。少なくともその在る無しから他者と話し合い、模索し、葛藤し続けるべきではないか』と考える“私”とぶつかってしまったので、ホントにこれはライターとの思想的対立としかいいようがないのだろう。
私、近代社会において殺人はアウトだと思うから。畳む
アダムしんどい以上にルカがケアされていなかったことに私は怒ってるのだと思う。
ジャンルが乙女ゲーム(多分)なぶん、ルカのことより「アダムしんどい」が前面に立ってる感じを受けた。それが余計に受け入れがたかったのかも。
そして私は自己防衛以外の殺人に厳しいのかもしれない……隠してしまったぶん、より情状酌量の余地なくないか?と思ってるふしがある(諸悪の根元はゾラですが……)
これはアダムに限らずシュウに対しても。
※月影猪口依存は好きだけどそれはそれとして情状酌量の余地なしと思ってるしそういう描かれ方なので受け入れられた
バスタフェで描かれる社会の汚さ・信用ならなさに疲れてしまった……という感想をfusetterに書いたけど、
リンボたちもまた、その信用ならない社会に甘んじた上で、強者として金稼いでる印象を受けてしまい、彼らやテウタに気持ちを乗せることができなかったというのが、バスタフェに対する総括かもしれない。
吐き出すほうが繰り返し考えない気がするので、この際書き出すと、時間遡行能力に対するテウタのスタンスもあまり得心が行かないまま真相を迎えてしまった。ただ、真相の内容が内容なので、皮肉な能力だな……とも今は思っている。
そもそも「何が正義かは自分が決める」という言葉が、『何が正か悪か決めづらい時代だが、それでも自分の外側に他者と共有すべき倫理は在るのではないか。少なくともその在る無しから他者と話し合い、模索し、葛藤し続けるべきではないか』と考える“私”とぶつかってしまったので、ホントにこれはライターとの思想的対立としかいいようがないのだろう。
私、近代社会において殺人はアウトだと思うから。畳む
憂いのある眼差しが印象的。パッと見はクール系な美少女だが、ツンとしているわけではない。特に小料理屋の女将としては物腰も柔らかく聞き上手。しかし、ひとたび女将の仮面を脱ぐと、他人に対し心を閉ざしがちな、些か不器用で真面目な少女の顔が現れる。また、義兄の前では世話焼きな年頃の娘のようにもなる。
ハッピーエンドもバッドエンドも説得力のあるヒロイン。大井川螢の仕込みにより家事能力が高く生に直結する調理を生業にできたこと、また護がこれでもかというほど目と心を配ってくれてること、本人が真面目な努力家で働き者であることがハッピーエンドの素地。
父を喪い実母に存在を忘れられ、間もなく死別したショックから精神的成長が思わしくなく、不安定で依存気質というバッドエンドの素地もある。
ひととして義母・螢を尊敬しており、螢の真似をすることで小料理屋「月の畔」の経営をこなしているが、いざ月の畔というゾーンから出ると、他人との関わりを避けがちな、内向的な素顔が出やすくなる。
人当たりは決して悪くないものの、心は閉ざしがち。けれど月の畔を接点に、社会に対して決して無関心ではない。
小料理屋「月の畔」は彼女にとって社会との接点であり、水槽でもある一方で、螢から受け継いだ店の理念を重んじるあまり拘泥し、身動きが取れなくなることもある。
正義感や倫理観はあるほうで、困っている子どもは見捨てられないし、また、来店した客にやすらぎの場を提供したいという気持ちは決して嘘ではない。
内面のキャラデザも固有性が高く魅力的だが、外見のデザインもたいへん優れている。紫ともピンクともつかぬニュアンスのある色合いの長い髪と、湖面を思わせる蒼の瞳。普段着の着物姿、仕事着の袴姿、いずれもお洒落かつ上品でとても可愛い。
フェイスウィンドウの表情、ころころ変わるわけではないけど、ささやかな変化を描く差分が愛おしい。お気に入りは上目遣い。
冬浦めぐみという名前、奇抜なネーミングではないながら、字面と響きが美しい。
破綻するときは盛大に破綻するが、堅実な努力を積み上げていくこともできる、絶妙なバランスの上で成り立っているヒロインだと思う。